院長ブログ

2017.04.17更新

最近、話題になっているくいしばり症。

ふっと気づくと、歯と歯を強く噛み締しめていることはありませんか?

いつもグーッと歯と歯を接触させているのは正常なことではありません。
歯と歯の間には安静空隙といって常に2mm~3mm程度の空間があるのが普通の位置になります。


もし食いしばっていると気づきましたら、顎の食いしばる力を抜いてください。

いつも歯と歯を強く接触した状態にしておくと歯のトラブルにも繋がりかねません。

歯が過重オーバーになるとお皿が欠けるのと同じように歯がチップして欠けてきたり
根っこの治療をした歯では薪割りのように根っこが真っ二つに割れてしまったなどの
破折してしまうトラブルも報告されています。

くいしばり症の方は舌と頬に歯型がついてしまっているケースが多いと言われています。

ホタテの貝の縁のような跡が舌や頬についていたらくいしばり症の疑いがあります。

意識してふっと力を抜いてみてください。

リラックスを心がけてくださいね。

https://www.shirayuri-dental.jp/bitealignment/

2017.04.15更新

歯周病の治療は歯の周りに歯周病菌がないことが一番。

歯垢は歯ブラシで除去できますが
歯石はそうはいきません。
ふわふわした歯石もあればガチガチの岩のような硬さのものと様々な歯石があります。

昨日も久しぶりにコンクリートのように硬い歯石が歯に付着した患者様がいました。

超音波のチップをしっかり最高の振動にして当ててもなかなか落ちてきません。

振動が大きいとなり熱くなり歯をやけどのようにしてもいけないので
お水で冷却しながら 直角に当ててみたりと様々なチャレンジをして
歯石を歯から砕き落とし、ざらつきをスケーラーで滑らかにしました。

歯周ポケットの中で形成されている硬いコンクリートのような歯石。

これが取れた後のピンク色で綺麗な歯肉の色を想像しながら
歯石取りをしています。

引き締まった健康的な歯肉をみたいと思いながら
日々診療に勤しんでいます。

2017.04.10更新

デンタルインプラント。
歯の根を失った方が歯槽骨に人工の根を入れることで歯の機能を回復する治療です。

通常歯槽骨に歯根が最低1cmの長さが残っていれば
上に土台を作り歯の形をした被せ物を入れていくことができます。

デンタルインプラントは健康な歯槽骨の高さ1cm, 幅5mmの大きさがあれば
人工の根を埋め込み、天然歯の根の代わりをすることができる治療です。

第3の歯と言われるように、しっかり噛むことが出来ます。

噛む力は部分入れ歯ではおおよそ1/3に小さくなります。
総入れ歯では1/10ほどの噛む力が下がります。

それに比べてデンタルインプラントの噛む力は天然歯と大きく変わりません。

噛む力は体のバランスにも関わるため
当院ではインプラント治療を推奨しています。

天然歯とデンタルインプラントの大きな違いは骨との結合関係です。
天然歯は骨と歯の間に歯根膜というトランポリンのような膜が介在します。
これは髪の毛1本でも噛むと違いがわかるセンサーの役割をしています。

インプラント体はこの歯根膜がなく骨に直接結合しています。
そのため歯根膜のセンサーである細かい違いがわかりません。

しかし全てインプラント治療という方は少ないため
天然歯が介在していれば歯根膜がなくてもインプラント治療で大きな問題は起こりません。

日本人の10人に1人はインプラント治療をしている時代です。
もし歯根を失ってしまった場合はインプラント治療を検討してみてはいかがでしょうか?

2017.04.09更新

1998年は私が歯科医師2年目の頃です。
この時には、なんと今でも驚くのですが、365日中360日は歯科の勉強のみに集中していました。
目覚めてから、寝るまで歯のこと以外は考えられない時期でした。
娯楽という娯楽は全て排除。
朝診療にでて、診療後は歯の治療の練習で、気付いたら夜の0時を回っているということもしばしばありました。
診療は週6日勤務し、お休みの日には講習会または専門書を読み漁っていました。
TVも漫画も映画も小説もカラオケも旅行も友人とのお食事も家族とも会わず、全てを歯科の世界を知るための時間に費やしていた時代。

この頃診療に来てくださっていた方がYさんです。
彼女は他院で左上の2番が悪いので抜歯しましょうと言われていました。
私が根の治療と歯周病の治療を行ったところ
少し動きはありましたが痛みがなくなり仮歯でも調子がよくなりました。
そこで彼女の選択は上に被せるものはセラミックスのメタルボンドでした。

技工士が専属にいた歯科医院でしたので技工士さんに相談して作製してもらいました。

抜歯する必要があると言われていた歯です。
どのくらい長持ちするかわかりませんよとお伝えしましたが
彼女はいいものを入れてくださいということで承諾してセットしました。

しらゆり歯科医院開業後も私のところに来てくださり、本日も定期検診にいらしてくださいました。
もう20年近くの年月が経ち、その2番はいまだに使用されています。

この2番を先生が入れてくれたから
まだ持っているのよとYさんは自慢そうに話してくださいます。

私は勉強したことを忠実に行い実践しただけです。
抜歯宣言されていた歯が20年の歳月が経っても立派に存在しています。

歯の寿命とはなんであるだろうかと思います。

昭和時代の治療では残せなかったものが平成の治療では残せること。

常に進化していく歯科医療ですが
最先端を勉強し確実性を増した時に採用している医療の選択。

Yさんから先生に治療してもらったから
こんなに長持ちよと言ってもらえるのが何より嬉しい出来事でした。

腰が曲がってきている状況をご本人も把握されていて
いつまで通えるかしらと言いながら通院してくれています。

あと10年間、左上の2番が長持ちしてほしいと思うばかりです。


2017.04.09更新

歯はお手入れ次第で長持ちします。

要素としては虫歯、歯周病、噛み合わせの3つが関係してきます。
それに生活習慣が合わさり歯の健康寿命が左右されます。

虫歯になりにくいからといって安心はできません。

虫歯になりにくい方は歯周病を悪化しやすい傾向にある場合があります。

40歳代までは歯の痛み知らずで歯医者さんに通ったことがないという方がいらっしゃいますが
その方たちには歯周病を発症していることが多く見られます。

虫歯は虫歯菌によることが多いのですが
歯周病は歯周病菌により発症します。

虫歯になりやすい方は、20歳代から歯で苦労をしているためによく歯磨きをしています。

虫歯になりにくい方は歯磨きの習慣が少ないこともあるかもしれません。

いきなり40歳代に歯肉の腫れが起こり始め
50歳代には毎年1本ずつ歯が抜けていくということもあります。

歯周病は特に若い時からのお手入れが差をつけます。

歯に付着する歯垢は歯磨きで除去することができますが
歯にがっちりと付着する歯石という硬い物質は歯磨きでは落とすことができません。

この歯石は歯肉よりも上についているうちはまだマシなのですが
歯肉よりも下の歯周ポケット内に付着しだすと悪さをしだします。

歯周ポケットが4mm程度の深さになると嫌気性菌と言われる酸素がなくても生きていける細菌が住める環境になります。

この嫌気性菌が住める環境が整いますと歯周病と言われる歯を支えている歯槽骨が溶け始める原因になります。

歯周病は骨が溶けて歯の支えを失う病気です。

虫歯は若い時から痛みを伴う病気ですので気をつけなければと思う機会が多いのですが
歯周病は沈黙の病気とも言われています。

ほとんど痛みを伴わず、違和感などの症状を感じづらい病気です。
歯肉が腫れ出したり、歯がグラグラして噛めなくなってきたりとおかしいと自覚した時には、抜歯宣告をされることが多いのが特徴です。


予防歯科は、お口の健康を維持する専門の分野です。

症状の出にくい歯周病は特に予防歯科を受診して欲しいと思います。

予防歯科では骨が溶ける条件である歯周ポケット4mmを見逃しません。

虫歯予防はもちろんのこと
歯周病対策では4mmの歯周ポケットの存在、歯肉縁下歯石の存在、噛み合わせの不具合を早期発見し対応します。

痛みがなくいつまでも健康なよく噛める歯を維持することが健康寿命には大きく影響してきます。

皆様が快適に健康を維持できるために予防歯科が重要な働きをしていくことを実感しています。
歯の不具合を感じての受診ではなくクリーニング感覚で検査に来ていただきたいと思っております。

2017.04.09更新

歯の構造は、大きく3つに分かれています。
歯の表面を覆う硬いヘルメットのようなエナメル質。
歯の中央に植物でいう道管のような空洞になっている神経や血管などが入っている歯髄腔。
エナメル質と歯髄腔の間に存在する象牙のような色の象牙質。

根管治療といわれるものはこの中央に位置する神経が入っている歯髄腔の治療になります。

この3層構造で一番外側のエナメル質のミネラルが溶け始め硬い構造が破壊されていくと虫歯菌が歯の中に入り込みます。
象牙質へ達すると虫歯菌の副産物である酸が象牙質のミネラルをさらに溶かし始め軟化象牙質という茹でた栗の実ようなものに変化させます。
象牙質内で虫歯菌を除去してしまえば通常それ以上の虫歯菌の進行は止まります。

しかし象牙質を溶かしながら歯髄腔の空間の場所まで虫歯菌が進行すると
神経にダメージを与え、神経に虫歯菌が感染し、神経の入っている歯髄腔全てを綺麗にしないといけなくなります。

その状態まで虫歯菌が進行した場合は神経を取り除き歯髄腔の中に虫歯菌がいない状態、無菌状態にします。

それが根管治療といわれる歯医者さんで根の治療をする処置になります。


神経に虫歯菌が感染した場合は通常、激痛を伴うことが多く見られますが、急に痛みがなくなったと思って安心しているとさらに状態が悪化します。

さらに神経に感染した状態を放置すると神経が壊死(神経が死んだとか腐ったといわれる)する状態になります。

歯の中の歯髄腔の中では酸素を必要としないでも生きていける嫌気性菌が活動を始めます。
この嫌気性菌が根の先に向かい、かなり強烈な毒素を出しはじめます。
それが歯から骨に出ていくと硬い骨が溶け始めます。

骨を溶かし、根の先が炎症を起こし化膿しだします。

根っこが腫れたという経験がある方は多いと思います。
これは歯髄腔で虫歯菌が繁殖し汚染された状態になっていると考えられます。

骨が大きく溶けると最悪は抜歯の可能性がでてきます。

上の歯の根っこは副鼻腔との距離が近いために副鼻腔炎を引き起こすこともあります。
いわゆる蓄膿症ですが、根っこの先から虫歯菌が副鼻腔へ毒素を出し副鼻腔で炎症を起こし
手術をしないといけないという話も聞きます。

たかが歯と思っていても細菌感染がどこまで及ぶかと考えると恐ろしいです。


エナメル質の表面での初期虫歯は再石灰化の可能性があるためすぐには治療に及ばないほうがいい場合がありますが、象牙質へ及んだ虫歯は自然治癒はしません。

神経の入っている歯髄腔まで及ぶ前にきちんと治療を行い虫歯菌を根へ進行させないことが重要になります。


神経の治療は連続し治療を進める必要があります。

半年間、根の治療を放置していた患者様が、仮の蓋が外れて放置して虫歯が奥まで進行して抜歯したケースもあります。


根の治療は骨まで及んだ場合は特に回数がかかることがあるため
象牙質内のうちに虫歯を発見し治療することが大切だと考えます。

2017.04.09更新

本日の診療で、以前、歯周病治療を行いほとんどの歯が虫歯になっていたので
根の治療を行いあとは被せ物をするだけで終了という患者様がいました。

仮歯は銀色にもならないし白くて見た目はいいように思えます。
しかし封鎖性や噛み合わせの耐久性は長期に渡り使用するには不向きになります。

きちんとした被せ物をしないと再度虫歯になったり歯周病を悪化させたり
噛み合わせを崩したりします。

毎日の診療で仮歯で過ごしていた方が歯を崩している姿を見ているので
危険を伝えているつもりですが
本日の患者様も危険性を指摘されていたのにも関わらず
数年以上も仮歯を使用されていました。

案の定、際から虫歯菌が入り込み根っこの先が化膿している箇所が見られました。
もちろん歯肉も腫れていました。

あと一息で、長期に歯を残すことができたのにと思うと
残念で仕方ありません。

抜歯までの診断にはなりませんでしたが
また化膿している歯を治療すると時間がかかります。

一度治療したら悪くしないようにしたいと思って
丁寧に治療をしているつもりです。
必ず悪くなるとわかっていることを
防げない悔しさを本日は感じました。

何人も思い当たる患者様がいます。心配です。

仮歯を長期に使用して悪くなる前にきちんと治療を終わらせてもらいたいと願っています。

2017.04.02更新


『「腸の力」であなたは変わる 』を先日読みました。
KENKO研究会でも取り扱ったことのある内容が多く書かれていました。
2015〜2016年あたりには今まではなんとなくそうかなと思われていたことが
研究調査により解明されてきたというイメージで私は見ていました。

タバコを喫煙する方のガンのリスクが高いことが証明されたり
歯の噛み合わせが悪いと姿勢を崩し、腰痛・肩こり・膝痛などが証明されたりと
今まではあやふやな病気の原因が研究によりはっきりとしてきました。

この本には、腸内フローラが全身に影響を与えることを食事を通して書かれています。

食事が免疫を維持するにはとても大切だと考えている私には
非常にヒットする内容でした。

添加物、合成着色料、人工甘味料や保存料など食事に入れる必要がないものが
多く出回っている現代の食事に警鐘が鳴らされているように思えました。

KENKO研究会で扱ったときにはこれらの健康を害するものは流通や経済には有益でも
健康には有害だという話で着地をしました。

もしこれらの都合で取らなくても良いもので健康が害されて
病気を引き起こすのであれば
自分の身は自分で守らなければなりません。

この本には人工甘味料(シュガーレスやカロリーオフなどと書かれているものが多い)が糖尿病のリスクを2倍に高めているという文がありました。

糖尿病は歯周病と密接に関係している病気です。

糖尿病になると歯周病を悪くします。また歯周病患者は糖尿病を悪化させるということは
私の知る限りは2000年に言われ始めたデンタルメディシンという言葉から始まりました。

身近に手に入るこれらのものが入った様々な食品。
気をつけていきたいと思います。

果糖溶液やグルテンなどもアルツハイマー病などを引き起こすという話が出ていました。

必ずそれを食べ続けていたらアルツハイマー病になるというのはわかりませんが
そのようなリスクのある食べ物を知り、気をつけて行動することが健康を維持するには大切ではないかと思います。

食と健康は歯の健康維持にも関わっていると思うと
今までは曖昧だったことをもっと勉強していかなければと思いました。

一度この本を読んでみられると
病気と食事のいろいろな関係がわかって面白いと思います。

 


 

2017.03.30更新

治療途中の歯を痛みがないと思い放置しておくととても残念な結果になってしまうことがあります。

毎日の診療の中で、根の治療の途中、土台までの治療、仮歯までの治療、仮の蓋の状態など
様々な状態で途中で来院されなくなってしまう患者さまがいらっしゃいます。

本日もそのような方が来院されました。
虫歯が大きく神経に近い状態でした。
神経に近い場合に使用するお薬をつけておいたのですが
来院が途切れてしまいました。

治療が中断している間にお薬が外れて神経に炎症が及び激痛になってしまいました。
結果、神経をお取りする治療になり、根の治療になってしまいました。

次の週に治療にいらしていたらきっと神経を取らないで済んだと思うと残念でなりません。

根の治療の途中に来院されなくなる患者さまにも同じようにトラブルが多く発生します。
新しい虫歯ができることや根の先が化膿すること、最悪の状態は歯が割れて抜歯になってしまうことです。
多くの中断患者さまの抜歯を経験していると治療中の中断は怖いと思います。

きちんと一度しっかり治されることをおすすめいたします。

悲しい結果に終わらないようにと思うばかりです。

2017.03.26更新

歯科衛生士と勉強会を開いた後、被せ物を見てどれがそれかわからないということで説明をしました。

わからないというのは白い被せ物、ジルコニアセラミックスとオールセラミックスの違い。

当院ではジルコニアセラミックスを1番におすすめしています。
ジルコニアで内側を強化し白く透明な要素があるためセラミックスを明るく発色させるため、歯が自然に美しく見えます。

被せ物を見せて内側が白く発色の美しいのがジルコニアセラミッックスということを伝えるとすぐ理解してもらえました。

以前はメタルボンドという白金加金にセラミックスを焼き付けたものが歯科材料の主流を占めていました。
白金加金の代わりに白い金属と言われる人工ダイヤモンドで有名なジルコニアが加工できるようになり
歯科界ではジルコニアセラミックスが審美的な優位から主流になりつつあります。

オールセラミックスも美しいですが、白い金属の強度や発色の明るさで言えば
ジルコニアセラミックスの方が良い材料だと私は思います。

保険診療外になってしまいますがセラミックスは審美だけでなく歯肉にも優しいため
長期的に使用するのであれば保険の被せ物よりも歯の長持ちにはよいため参考にしていただければと思います。
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