松戸市の馬橋西口のしらゆり歯科医院で院長をしている 歯科医師のくぬぎ初穂です。
歯や口腔や健康など皆様のお役に立つ情報や日常で気になることがあった時にブログで記事をご紹介しています。
リグロスとは歯周再生療法の一つの治療薬になります。
歯は歯周組織に支えられています。
歯周組織の中でも歯槽骨が歯を支えることで動かない状態になります。
健康な歯があるのにグラグラしてきたというのは、歯周組織の歯槽骨が溶けてしまい歯を支えきれなくなった状態が考えられます。
今回のリグロスというお薬は歯槽骨を再生することができるものになります。
こちらが保険治療で出来るようになりました。
今まで保険適応外の時には1本あたり10万円程度の費用がかかっていましたが、保険適応になった今回の場合は、1本1万円以下の負担で利用できるようになりました。
どのような場合に使用することができるかというと こちらは垂直性の骨欠損にのみ効果があります。
垂直性の骨欠損とは、一部分だけ骨が縦に失われたものです。
縦に溶けた骨にしか効果はありません。
一般的な水平に骨が溶けたものには効果がありません。
歯周病の方でも全てに可能というものではありませんが 今まで高額治療だったものが保険適応になったため、しらゆり歯科医院では導入を始めました。
こちらの治療は口腔内に悪性腫瘍の既往がある方やビスホスフォネート製剤(骨粗鬆症・ステロイド療法の副作用防止など)を服用されている方・血液サラサラの抗凝固剤を服用されている方には治療は行えません。
服用薬の調整を行ってからであれば出来る場合があります。
歯周病再生治療を保険内でお考えの方は一度ご相談いただければと思います。