2017.03.02更新
2017年2月26日(日)花田信弘先生の講演を聞きました。
花田先生は予防歯科出身の先生で厚生労働省でも働いていた鶴見大学歯学部の先生です。
生活習慣病とは、高血圧、糖尿病、高脂血症などのことを指します。
今まではわからなかったことが近年研究により解明されてきました。
脳梗塞などの脳疾患、心筋梗塞などの心疾患などは慢性炎症により引き起こされているのです。
もし脳梗塞になり脳に血栓が詰まってしまったら、麻痺が残ることが多く日常生活に不具合が起こることが予想されます。
もっとひどい場合は命の危険にさらされるかもしれません。
引き金は慢性炎症だということがわかってくると
この慢性炎症を予防することが、健康長寿を実現する鍵になります。
慢性炎症とは、1、歯周病、根尖病巣などの潰瘍形成 2、腸管の炎症 3、内臓脂肪
この3つが指摘されていました。
これが現在研究によってわかってきた慢性炎症により、生活習慣病を引き起こすことです。
私は歯周病を中心にした診療を20年間続けてきていますが
確かに、歯周病対策がうまくいっている後期高齢者の方々は皆さん健康に通院されています。
当院の歯周ポケット数値4mmを残さず管理する体制が健康長寿の維持に貢献していると思っています。
歯周ポケットの管理をしている健康な後期高齢者の方々とお話しをしているとそう思うことが多々あります。
歯石は早期に除去すれば大きなトラブルになりません。
歯の健康は全身の健康に繋がるという経験は
この先多くの方に伝えたいことです。
皆様の健康をいつも応援しています。
2017.02.04更新
子供の歯を乳歯と呼びます。
通常6ヶ月頃から下の前歯が出始め、2歳半頃には20本の乳歯が生えます。
5〜6歳になると下の前歯から歯の生え変わりが始まり、大人の歯(永久歯)が生えてきます。
乳歯の特徴は、大人の歯に比べて軟らかいため、虫歯になりやすいことです。
2歳までに虫歯を1本でも作ってしまった場合は、3歳くらいになると虫歯がちらほら出来てきて、4歳にはほとんどの歯が虫歯ということもあります。子供の虫歯は出来始めると軟らかいため進行しやすいのも特徴です。虫歯になりやすいお子様は短い間隔で歯科医院で検診を受けることをオススメします。
子供の歯磨きはいつから始めたらいいですか?
と質問をされることがありますが、歯が1本でも生えたらという回答をしています。
歯ブラシをしないで歯に歯垢が多くついたままで寝てしまうと
寝ている間に歯を溶かして虫歯を作るとされています。
寝る前の歯磨きはできる限り忘れずに行いましょう。
歯医者さんでは
フッ素塗布、シーラントと言われるフッ素が含まれる樹脂を歯の溝に貼ることもオススメしています。
虫歯をつくらないで永久歯になるように
乳歯のうちから虫歯予防をしていきましょう。
2017.02.02更新
歯肉が歯にどのように付着している状態かが重要になります。
健康な歯肉の条件は、歯肉溝(健康なポケットのこと。病気になると歯周ポケットと言います)が1mmの深さで炎症がなく触っても血がでないこと。次に歯とついている歯肉の上皮性付着が1mmであること。歯にヘミデスモゾーム結合という接着システムで歯肉がくっついています。これは壁にノリ付けしたような簡単に剥がれる接着です。
その下に結合性付着というしっかりした接着システムがあります。これは壁に釘で固定したような強固な接着です。結合性付着が1mmあること。この歯肉溝:上皮性付着:結合性付着=1mm:1mm:1mm であることが
健康な歯肉の状態です。
これらの数値が崩れると健康な歯肉が崩壊し始めます。
一度歯周病でこの付着を崩してしまっても治療をすることにより改善することができます。
この数値を維持できれば歯肉は健康を保つことができるのです。
2017.01.30更新
本日も診療をしていると
患者様から、『噛み合わせって大切ですね』というコメントをいただいた。
初診時に「朝起きると左右とも顎が痛くなり大きく口を開けることができない」と話をされていた。
強く当たっている場所があったため、バランスを整える処置を行った。
すると、「そういえば、前にあった顎の痛みが最近はなくなり、口も大きく開けられます」という。
ぐっと噛み込めるように調整をしただけなのに、顎の痛みや開口量が改善していた。
患者様から喜びの声を聞くと嬉しい。
2017.01.18更新
咀嚼(そしゃく)とは噛むことを言います。
食事の時に何回噛んでいるか意識したことはありますか?
咀嚼は1口30回以上しましょうと言われています。
咀嚼をすることで唾液がでます。
噛む回数が少ない食事をしていると、唾液の分泌が悪くなると言われています。
唾液の分泌が悪くなると、虫歯や歯周病、口内炎などのお口のトラブルが出やすくなります。
唾液には様々な働きがあります。
殺菌作用や自浄作用という細菌の繁殖を抑制してお口を綺麗にする働きは、虫歯や歯周病を予防します。
唾液をだすためには、奥歯まで噛み締められる歯が必要です。
皆様の奥歯は前から7本左右にありますか?
耳下腺というところから出てくる唾液は上の奥歯の6番目と7番目あたりに出口があります。
奥歯があってもぐっと噛みしめなければ唾液は十分に出てきません。
奥歯までぐっと噛み締められるようによく歯を噛み合わせていくことが大切になります。
皆様、咀嚼を多くすることで虫歯や歯周病を予防できますので、食事をする時にはたくさん噛むように心がけてみてください。
2017.01.14更新
「2017年版 かかりつけにしたい あなたの街のいい歯医者さん」日本医院開業コンサルタント協会 編著
140Pに掲載されました。もしよろしければこちらの本を受付に置いてありますので、拝見してみてください。
2017.01.08更新
しらゆり歯科医院では80歳まで28本の歯を維持させようという運動を行っています。
自分の歯で80歳まで過ごすことができれば全身が健康的であるいう考えからこの運動を開始しました。
80歳で28本(矯正をされた方は24本)を達成された方には医院より表彰をさせていただきます。(自分の足で診療室に通院されている方に限ります)。
もし、この記事を読まれた方でもう達成していますという患者様がいましたら受付まで一言お願いいたします。
2016.12.05更新
2016年12月10日(土)11:00~17:00 ケーズデンキ 柏中央店にて
パナソニックの電動歯ブラシDOLTZ(ドルツ)の使い方の説明会と歯科相談会を開催いたします。
この度、ご縁がありましてパナソニックのDOLTZの電動歯ブラシをご紹介させて頂くことになりました。
私は歯周病治療を基盤とした歯科治療をおこなっていますが、
DOLTZの電動歯ブラシは手で磨くよりも早く歯垢を除去する効果が見られました。
さらに自分の歯で試してみると、バス法の当て方を利用すると歯周ポケット1mmの歯垢まで綺麗に除去できました。
このことから、正しく毛先を当てて使用することで歯周病予防の対策になると思い、
皆様へお伝えできればと思い、この企画を開催いたします。
歯肉の腫れが見られ歯周ポケットから出血が見られた方もDOLTZ使用後に歯肉が引き締まり、
歯周ポケットから出血が見られなくなりました。
もしご興味がありましたら、この日は店頭のブースにおりますので
お声をかけていただければと思います。
しらゆり歯科医院 院長 くぬぎ 初穂
2016.11.30更新
患者さまからメッセージをいただきました。
私は歯の治療をしているだけなのですが
この患者様からも様々な不定愁訴が改善されたご様子を伺いました。
毎日の診療の中で歯の治療に伴う身体の改善を患者様から直接体験談で教えてもらいます。
このような内容を伺うと
歯と身体のことをもっと解明していく必要性があると感じる日々です。
功刀先生いつもありがとうございます。
今日で金属からセラミックに変える治療(むし歯)が終わりまして、あと歯周病の治療4回程です。
本当お世話になりました。
今迄の金属の歯は噛み合わせもよくなかったのが、今回治療していただいてよくわかりました。
頭痛や難聴も金属アレルギーの他に噛み合わせも大きいのかな、と。
あまり歯のことは頓着してなかったのでこれからはしっかりケアしていきたいと思います☺
スタッフの皆さん、功刀先生、本当優しくて安心して治療が受けられます☺
また何かあったらよろしくお願いしますm(_ _)m
2016.11.30更新
その方があるとき初診で訪れました。
実は1年半の間、左側の耳鳴りに悩まされていたというのです。
歯の悩みとは関係無い出来事ですが、私はいつも興味深くその話を聞くことにしています。
その方の歯をよく観察すると、
左右ともに噛む面積が少なく、噛む高さも低くなっていた状態でした。
これでは奥歯でグッと噛みしめることはできないと判断し、
説明をしてグッと噛み締められる歯を造りましょうと治療を始めました。
噛みしめるための歯の咬合面と言われる面積を広くする治療を行ったところ
その1ヶ月後に、「耳鳴りが消えました」と笑顔で報告をしてくれました。
まずは噛むことの不都合を解消しようと思い、噛めるようにしただけで不定愁訴である耳鳴りが消える!
何度かそのような耳のトラブルが解消することに出会うと、歯は本当に重要なのだと再認識させられます。
患者様の声に耳を傾けて、その方の悩みに寄り添うことで
歯の痛みやトラブル以外のことが改善される経験。
歯の噛み合わせは本当に重要だと毎回、考えさせられます。