院長ブログ

2016.11.30更新

その方があるとき初診で訪れました。
実は1年半の間、左側の耳鳴りに悩まされていたというのです。
歯の悩みとは関係無い出来事ですが、私はいつも興味深くその話を聞くことにしています。
その方の歯をよく観察すると、
左右ともに噛む面積が少なく、噛む高さも低くなっていた状態でした。
これでは奥歯でグッと噛みしめることはできないと判断し、
説明をしてグッと噛み締められる歯を造りましょうと治療を始めました。

噛みしめるための歯の咬合面と言われる面積を広くする治療を行ったところ
その1ヶ月後に、「耳鳴りが消えました」と笑顔で報告をしてくれました。
まずは噛むことの不都合を解消しようと思い、噛めるようにしただけで不定愁訴である耳鳴りが消える!
何度かそのような耳のトラブルが解消することに出会うと、歯は本当に重要なのだと再認識させられます。

患者様の声に耳を傾けて、その方の悩みに寄り添うことで
歯の痛みやトラブル以外のことが改善される経験。

歯の噛み合わせは本当に重要だと毎回、考えさせられます。