院長ブログ

2018.09.04更新

「8028運動を実践し拡大します」

2018年9月1日を持ちましてしらゆり歯科医院は十八年目を迎えます。この間、関わらせていただきました多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいになっております。
十七年間、一件の訴訟もなく大きな事故もなく無事に過ごしてこられたのは、しらゆり歯科医院を応援してくださった皆様がいたお陰だと感じております。
改めてお礼を申し上げます。いつもありがとうございます。

思い返すことはたくさんありますが今一番伝えたいことは、
「歯を大切にしていただいてありがとうございます」という気持ちです。
何らかのことで虫歯や歯周病、欠損や噛み合わせの不具合で治療させていただいた歯を、多くの方が大切に使っ ていただいております。ほとんどの方がしらゆり歯科医院に来院してから、歯をよく磨き、歯ブラシの時間が増えたことでしょう。

昨年から八十歳で二十八本を持って通院されている方に対して敬意を払い医院として表彰し始めました。

年齢が上がるにつれて、歯の不具合はどうしても増します。
なぜなら現在も平均五十五歳を超えると年間一本ずつ歯を失っていくのが普通だからです。
江戸時代には人生五十年という寿命でした。
現在は平均寿命が八十歳を超え、人生百歳時代に突入すると言われております。

寿命が五十歳であれば歯が五十五歳で失われるということでも全く不具合が生じませんが八十歳の時代では歯が失われることは不具合が生じます。
ましてやこ れからさらに寿命が伸びるとすると五十五歳で歯周病を悪化させて入れ歯になるシナリオでは、人生の食生活の楽しみは半減以下になってしまいます。

五十五歳を超えて全てご自分の歯がある方はご両親に感謝してほしいと思います。健康で丈夫な歯は三世代に渡って作られるそうです。また健康な歯を維持するには生活習慣、特に鼻で息をする、よく噛んで食べる、歯のお手入れを正しい方法でしていたという事が大きい要素になると思います。
八十歳の時に二十八本のご自分の歯を守る事を目標に皆さまに努めていただきたいと思います。

また五十五歳よりも以前に一本でも失った歯がある場合は、要注意です。
この方は、今後、虫歯か歯周病で歯を失う確率が高くなります。
歯の寿命を日本 人の寿命は超えてしまったのですから
二十代や三十代と同じような生活を希望されるのであればより、若い年齢からお手入れをしておかなければなりません。

歯周病で骨が大きく溶けてグラグラの状態になっている五十五歳では八十歳まで歯が持ちません。

歯周ポケットが3.5㎜以内で歯槽骨の皮質骨が溶けていない五十五歳の歯の状況を五十五歳時点で維持して欲しいと思います。

また虫歯においても神経を治療をされている方が多くいらっしゃいます。
神経をお取りして長く使う方もたくさんいらっしゃいますが、神経がなくなると枯れ木のような状態に根っこがなり水分が蒸発して乾燥していきます。

ある時間が経過した時に、いつも食べているおせんべいをカリッ とした瞬間に、パキッと音がして割れてしまうという事があります。
五十五歳まで神経の治療をせずに虫歯を早期発見早期治療していただきたいと思います。

五十五歳までに神経に達しない虫歯のうちに治療をして進行させない事、歯周ポケットを3㎜程度に保ち歯槽骨を溶かさない事。この二点を守るだけでも八十歳で二十八本の歯を維持する事の可能性がぐんと増します。

五十五歳からは色々な意味で歯のトラブルが起きやすく歯を失っていきます。失って後悔するよりも前に、こまめな歯科医院でのチェックとクリーニングをご利用していただければと思います。
昨年から初めた表彰制度ですが、八十歳で二十八本達成者はまだ二人です。
表彰者を五年後には十人、十年後には五十人の方々 を目標に私たちも励んで行きたいと思います。

私は予防歯科が重要だと感じ、予防を中心に展開して参りました。
以前は歯の定期検診なんてどこも痛くないのに来る必要がないと断られた経験があります。
歯石とりなんて必要ないと診療を何度も拒まれたこともたくさんあります。
しらゆり歯科医院を信頼してついてきてくださった多くの方に感謝いたします。

歯科医師になり二十一年を迎えますが二十年前に出会った患者さんが今も通院してくださっております。前歯を抜歯すると前医院で言われたと言って治療をした歯がありました。二十年前に抜歯するはずの歯が、予防歯科の実践のおかげで今も現役で機能しています。

予防歯科とは、歯の温存には威力を発揮する考え方です。ご自 分の歯を最大限悪くさせず、ずっと使い続けることができる考えです。

二十年前に抜歯すると言って予防歯科の考えで治療したその歯を大切にされている患者さんは先生に会えてよかったわと毎回、その歯のことを褒め
てくださいます。私にとってもかけがえのない患者さんです。

両親が五十歳の時から、私の予防歯科の考えの下に歯の定期検診を行ってきました。今は七十一歳です。父も母も二人とも、二十一年前と歯の数は変わっていません。奥歯まで全て自分の歯を持ち食事をしています。


両親とも毎月必ず定期検診に通院してもらいますが、今では、歯を大切にすることが人生でどれほど重要で豊かなことかを二人とも語ります。

子供の時から永久歯は一回しか生え ません。この永久歯を丁寧に使用していく必要があると感じています。
歯をどのように守るかを2009年より東洋医学など多くの分野で探求して参りましたが最近は具体的に行動していこうと思っています

キーワードは呼吸と咀嚼と舌位による姿勢の保持です。

呼吸を鼻呼吸に整え、咀嚼をバランスよく行える噛み合わせを整え、舌位を上顎にしっかり吸着させて背筋をピンっと伸ばす姿勢を作ること。

この三つを実践できるようにして、歯の定期検診とクリーニングを行っていただくことが
歯を守ること、さらに健康を守ることに繋がっていくと思っています。

一つ目の口呼吸の方に「鼻呼吸を実践してください」というと半数の方は
「無理です」と言われます。
意識してみて いただくだけでも呼吸は変えることができます。

鼻呼吸がしやすいストレッチもあります。
諦めずに鼻呼吸へ変更して下さい。たくさんの不具合が消えることでしょう。

内科の先生やアレルギーの先生はこのことに気づき始めています。

口で呼吸をすると虫歯を作りやすく、歯周病を悪化させることはお伝えしていると思いますがもし虫歯がすぐできてしまってという方は、呼吸に意識を向けてください。

虫歯が作られにくいお口の環境作り。
予防歯科はそのことに注目しています。

呼吸を口で息をするのではなく鼻で行ってください。


二つ目の咀嚼については三十回以上しっかり噛んで唾液をよくまぜて噛んで欲しいと思います。
しかし、噛み合わせ が悪い時に一生懸命噛むと、歯が割れて壊れたり、詰め物が取れてしまったりする場合があります。または歯を支える骨が壊れることがあります。
噛み合わせが悪い時には無理をしないでください。患者さんの噛み合わせのバランスは毎回定期検診で確認をしています
噛み合わせは大切です。自分では気づくことができない方が多いので歯科医院でのチェックを大切にしてください。


三つ目には舌の位置を意識してください。
舌位が狂っている方が多く、その方は猫背になっていることが多くみられます。

舌の先を上の歯の前歯の裏に置き、舌を上アゴに吸着させるようにしてみてください。すると背筋がスーッと正されます。

長く舌位が狂っていると頭痛、肩こり、腰痛、 膝痛や股関節の異常や足が曲がるなどの姿勢の不具合を生じます。

色々なことが分かって来たため
できるだけ多くの方に知っていただき歯も体も壊さない健康な体作りをしていただきたいと思います。

健康な体作りには健康な歯の噛み合わせが必須です。

歯を悪くさせない生活習慣を取り入れてもらいたいと思います。

今回は伝えたいこととして、定期検診の重要性と呼吸・咀嚼・舌の位置による姿勢をお話しさせていただきました。

添加物の害を知ることや睡眠のとり方なども大切です。
私が知り得たことで実践して欲しいことなどはホームページにも掲載しております。

いつまでも変わらない歯の本数を持って十年後もこの文集を読んでいただけることを願っております 。

 

2018年9月1日
 医療法人社団しらゆり会  理事長 くぬぎ 初穂