院長ブログ

2017.04.09更新

本日の診療で、以前、歯周病治療を行いほとんどの歯が虫歯になっていたので
根の治療を行いあとは被せ物をするだけで終了という患者様がいました。

仮歯は銀色にもならないし白くて見た目はいいように思えます。
しかし封鎖性や噛み合わせの耐久性は長期に渡り使用するには不向きになります。

きちんとした被せ物をしないと再度虫歯になったり歯周病を悪化させたり
噛み合わせを崩したりします。

毎日の診療で仮歯で過ごしていた方が歯を崩している姿を見ているので
危険を伝えているつもりですが
本日の患者様も危険性を指摘されていたのにも関わらず
数年以上も仮歯を使用されていました。

案の定、際から虫歯菌が入り込み根っこの先が化膿している箇所が見られました。
もちろん歯肉も腫れていました。

あと一息で、長期に歯を残すことができたのにと思うと
残念で仕方ありません。

抜歯までの診断にはなりませんでしたが
また化膿している歯を治療すると時間がかかります。

一度治療したら悪くしないようにしたいと思って
丁寧に治療をしているつもりです。
必ず悪くなるとわかっていることを
防げない悔しさを本日は感じました。

何人も思い当たる患者様がいます。心配です。

仮歯を長期に使用して悪くなる前にきちんと治療を終わらせてもらいたいと願っています。