院長ブログ

2017.04.09更新

本日の診療で、以前、歯周病治療を行いほとんどの歯が虫歯になっていたので
根の治療を行いあとは被せ物をするだけで終了という患者様がいました。

仮歯は銀色にもならないし白くて見た目はいいように思えます。
しかし封鎖性や噛み合わせの耐久性は長期に渡り使用するには不向きになります。

きちんとした被せ物をしないと再度虫歯になったり歯周病を悪化させたり
噛み合わせを崩したりします。

毎日の診療で仮歯で過ごしていた方が歯を崩している姿を見ているので
危険を伝えているつもりですが
本日の患者様も危険性を指摘されていたのにも関わらず
数年以上も仮歯を使用されていました。

案の定、際から虫歯菌が入り込み根っこの先が化膿している箇所が見られました。
もちろん歯肉も腫れていました。

あと一息で、長期に歯を残すことができたのにと思うと
残念で仕方ありません。

抜歯までの診断にはなりませんでしたが
また化膿している歯を治療すると時間がかかります。

一度治療したら悪くしないようにしたいと思って
丁寧に治療をしているつもりです。
必ず悪くなるとわかっていることを
防げない悔しさを本日は感じました。

何人も思い当たる患者様がいます。心配です。

仮歯を長期に使用して悪くなる前にきちんと治療を終わらせてもらいたいと願っています。

2017.04.02更新


『「腸の力」であなたは変わる 』を先日読みました。
KENKO研究会でも取り扱ったことのある内容が多く書かれていました。
2015〜2016年あたりには今まではなんとなくそうかなと思われていたことが
研究調査により解明されてきたというイメージで私は見ていました。

タバコを喫煙する方のガンのリスクが高いことが証明されたり
歯の噛み合わせが悪いと姿勢を崩し、腰痛・肩こり・膝痛などが証明されたりと
今まではあやふやな病気の原因が研究によりはっきりとしてきました。

この本には、腸内フローラが全身に影響を与えることを食事を通して書かれています。

食事が免疫を維持するにはとても大切だと考えている私には
非常にヒットする内容でした。

添加物、合成着色料、人工甘味料や保存料など食事に入れる必要がないものが
多く出回っている現代の食事に警鐘が鳴らされているように思えました。

KENKO研究会で扱ったときにはこれらの健康を害するものは流通や経済には有益でも
健康には有害だという話で着地をしました。

もしこれらの都合で取らなくても良いもので健康が害されて
病気を引き起こすのであれば
自分の身は自分で守らなければなりません。

この本には人工甘味料(シュガーレスやカロリーオフなどと書かれているものが多い)が糖尿病のリスクを2倍に高めているという文がありました。

糖尿病は歯周病と密接に関係している病気です。

糖尿病になると歯周病を悪くします。また歯周病患者は糖尿病を悪化させるということは
私の知る限りは2000年に言われ始めたデンタルメディシンという言葉から始まりました。

身近に手に入るこれらのものが入った様々な食品。
気をつけていきたいと思います。

果糖溶液やグルテンなどもアルツハイマー病などを引き起こすという話が出ていました。

必ずそれを食べ続けていたらアルツハイマー病になるというのはわかりませんが
そのようなリスクのある食べ物を知り、気をつけて行動することが健康を維持するには大切ではないかと思います。

食と健康は歯の健康維持にも関わっていると思うと
今までは曖昧だったことをもっと勉強していかなければと思いました。

一度この本を読んでみられると
病気と食事のいろいろな関係がわかって面白いと思います。

 


 
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