予防歯科

当院の予防歯科とは

予防歯科とは、虫歯や歯周病になってからの治療ではなく、
なる前の予防を大切にすることです。
歯とお口の健康を守るために、歯科医や歯科衛生士の指導のもと、
「しっかりとセルフケアをすること」と、定期的な歯科医院での
「プロのケア」が重要となってきます。

当院の予防歯科は、身体を健康に維持するための健康長寿の実現に向けて、
奥歯まできちんと噛める歯を残すことを目標にしています。
歯のトラブルがなく、70歳80歳を迎えることができれば、姿勢を崩さず維持でき、
腰の痛みや膝の痛み、肩こりなどに悩まされることが軽減できます。
また、虫歯や歯周病にならないようにケアをすることで、大きい歯のトラブルや歯を抜くといったリスクを減らすこともできます。

80歳の時に28本の歯を残すのが目標です

厚生省(当時)日本医師会が推進している8020運動(80歳になっても20本以上の歯を保とう)では、20本の歯があれば食生活に満足できると言われていますが、当院では80歳で28本の歯を残すことを目標にしています。なぜなら、咀嚼ができるしっかりとした歯を28本残すことで、食生活だけでなく、身体の健康を保つことができるからです。

歯を28本残すためには、7番目の奥歯まで残す必要があります。

6番目と7番目の奥歯の間には、免疫作用が高い唾液を出すことのできる、耳下腺の開口部(耳下腺とは3大唾液線の一つ)があります。
歯をギュッと噛んだときや、梅干しなどの酸っぱいものを見た時にでる唾液は、この部分から出ています。
6番目と7番目の奥歯があると、奥歯でギュッと噛み唾液を出すことができるので、ドライマウスなどのお口のトラブルを少なくすることができます。

奥歯でしっかりと噛み、唾液を出して健康な口腔内をつくるためにも、28本の歯を残すことが重要になります。

なぜ唾液が重要なのか

唾液は歯にとって重要な成分や作用をもっています。

歯の脱灰は、歯からミネラル成分がなくなることで起こるのですが、唾液の中にはミネラル成分が含まれているので、唾液さえあれば、なくなったミネラルを補充することができます。

また、虫歯には口腔内の乾燥が一番NGなので、唾液がしっかりと口腔内にあることがとても重要になります。唾液の量が少ないと口腔内が乾燥し、歯石がつきやすくなったり、口内炎がでたりします。一方、口腔内が唾液で潤っていると、歯周病菌の繁殖をおさえて歯石がつきにくい状態を作ることもできるのです。

どうすれば唾液ができるようになるのか?

奥歯でしっかりと噛むことが、唾液を出すポイントです。そのためには、6番目と7番目の歯の間にある耳下腺の開口部(耳下腺とは3大唾液線の一つ)をしっかりと刺激することが重要となります。
奥歯の虫歯を放置して奥歯が痛くて噛めなかったりすると、唾液の出が悪くなり、虫歯や歯周病が進行して、重大な歯のトラブルにつながることになります。

だからこそ、しっかり奥歯で噛めて唾液を出せる健康な身体を作るには、28本の歯が必要になってくるのです。

当院の予防歯科でおこなっていること

<当院の予防歯科メニュー>

虫歯や歯周病の検査

痛みや違和感を感じない部分にも、「健康な歯」から少しはずれた「未病(半健康で、病気に進行しつつある状態)」の部分があると考えて治療をしています。
その未病の部分を早期に発見するためにも、検査をしっかりとおこなっています。
特に歯周病については、「歯周ポケット4ミリ」をボーダーラインと考えています。
4ミリ以上になると、歯周病菌の中でも悪玉といわれる菌が繁殖可能な状態になるため、予防歯科では除菌やポケット改善の治療を徹底しておこない、歯周病にならないように予防をしています。

歯石除去

歯みがきでは落としきれない歯の汚れや、歯に付着した歯石を、専用機器で除去する方法です。歯は毎日つかう部位なので、歯石を一度とってもすぐに付着します。
虫歯や歯周病を予防するために、セルフケアでは取り切れない歯石については、定期的な除去が必要です。

当院では、セルフケアでは取ることのできない歯肉の中についた縁下歯石まで、しっかりと取り除きます。歯肉の中の歯石をとることで、歯周病リスクをなくしていくよう働きかけています。

唾液検査

唾液検査を受けることで、今まで知らなかった口腔内の状態や、虫歯リスクや歯周病リスク(なりやすさ)を知ることができます。
そのほか、唾液の量や唾液の緩衝能(口腔内を酸性から中性に戻す中和力)、虫歯菌や真菌(カビ)、歯周病菌の有無や量を調べることが可能です。

PMTC

専用の器具で、歯の表面に付着した汚れをしっかり取り除きます。器械でこまかな汚れまで取り除くことで、歯肉が締まり、歯周病予防につながります。

フッ素塗布

お子さまはもちろんですが、大人の方のフッ素塗布も致します。
歯周病で露出した根の象牙質にフッ素を塗布することで、象牙質を強化することができます。また、ブリッジや部分入れ歯をしている方で、唾液の流れが悪く虫歯になりやすい箇所など、リスクの高い場所を集中して予防することもできます。

フッ素塗布

お子さまはもちろんですが、大人の方のフッ素塗布も致します。
歯周病で露出した象牙質にフッ素を塗布することで、象牙質を強化することができます。また、ブリッジや部分入れ歯をしている方で、唾液の流れが悪く虫歯になりやすい箇所など、リスクの高い場所を集中して予防することもできます。

歯みがき指導

歯を磨くタイミングや歯ブラシの使い方、また歯間ブラシやデンタルフロスを利用して、虫歯や歯周病の原因となる歯垢を取る際の注意点なども指導しています。
歯ブラシを歯肉に強く当てすぎると、出血や炎症を起こす可能性もありますので、一度歯科衛生士の指導を受けることが、虫歯の予防につながります。

当院の予防歯科では、新しく虫歯ができていないか、歯周ポケットが3ミリ以内であるか、歯肉が腫れていないか、歯石がついていないか、噛み合わせがしっかりとあっているか、噛み合わせのバランスがよいか、などをしっかりと確認しています。

歯周病については、プロービング(歯周ポケットを測ること)をおこない、
「歯周ポケットが3ミリ以内であるか」をチェックしています。

特に、歯周病菌が溜まりやすい縁下歯石のクリーニングにはこだわっています。
歯石は、歯肉の上に見えているものだけでなく、縁下歯石(歯肉の中について固くなった歯石)もあります。
歯石には歯周病菌が特に4mm以上のポケットには悪玉菌が住める環境のため、見えない部分の縁下歯石まできっちりとることによって、歯周病リスクを下げています。

全身の健康と歯の健康は密接につながっています。体温が低いと身体の免疫機能は下がりますが、歯周病も免疫機能が下がった時に悪化します。奥歯でよく噛むことができると、身体がほぐれて体温が高くなるので、徐々に身体の免疫機能は高まります。

当院では、歯の健康は身体の健康のバロメーターだと考えています。丈夫で健康な歯を長く維持すること、そして歯の使い方をしっかりと理解してもらうことで、健康な歯と健康な身体を作れるように発信していきたいと思っています。

お子さまの予防歯科について

お子さんが安心して治療を受けられるように配慮しています。

お子さんが歯医者さんに対してトラウマを持つようになってしまうと、
大人になってからも歯科医院に通うことを避けるようになり、
結果的に歯をはやく失ってしまうことになります。

そのため、当グループでではお子さんを怖がらせず、
安心して治療を受けて頂けるように心掛けております。

そのために、遊び感覚で治療を受けることができるトレーニングカードなども用意しています。
治療ができたお子様にはお楽しみシールをさし上げているので、
数回通う頃にはみなさん嫌がることなく素直に治療を受けて頂けるようになっています。

お子さんの将来を見据えた治療を

お子さんの歯を治療していくにあたって、最も大事なことは、将来の歯を考えるということです。
乳歯はいずれ永久歯に生え替わります。

当グループでは、その時に、正しい位置に永久歯が生えてくるように、
そして強い歯になるように、将来の歯をイメージしながら虫歯治療や抜歯をおこなっています。

特に生え替わりの時期は、乳歯が邪魔をして永久歯が斜めに生えてくるようなことが起きやすいので、
定期的に検査と適切な処置を受けさせることで、お子さんの将来の歯を守ってあげてください。

お子さんが安心して治療を受けられるように配慮しています。

お子さんが歯医者さんに対してトラウマを持つようになってしまうと、
大人になってからも歯科医院に通うことを避けるようになり、
結果的に歯をはやく失ってしまうことになります。

そのため、当グループでではお子さんを怖がらせず、
安心して治療を受けて頂けるように心掛けております。

そのため、当グループでではお子さんを怖がらせず、
安心して治療を受けて頂けるように心掛けております。

子どもの予防歯科とは

当院では、

  • 虫歯にさせないこと
  • 歯並びを良くすること

を重点的におこなっています。

虫歯にならないようにブラッシング指導を徹底しています

当院では、虫歯にならないように、ブラッシング指導をしっかりとおこなっています。
仕上げみがきも必要ですが、やはりお子さまが自分でしっかりと磨くことができるようになるのが、重要だと考えています。
ブラッシング指導では、歯みがきができているところとできていないところを
染め出して、お子さま本人にしっかり確認してもらっています。

お子さま自身と話し合いながら治療をおこないます

理解ができる年齢であれば、しっかりと説明をし、
本人と一緒に話し合いながら治療をおこなっています。

泣いて治療ができないお子さまも、抑制治療や全身麻酔をしての無理な治療はいたしません。
麻酔をすれば痛くないことを説明し、納得してもらってから治療をおこない、
痛くないという経験をしてもらいながら、お子さまとの信頼関係を築いていきます。
少し時間がかかりますが、一つずつ治療を経験してもらい理解してもらうことで、
自分で歯医者に行き、口を開けて治療をおこなうことができるようになります。

どうしても抑制治療が必要な場合には、身体には必ずご両親の愛情のある手をお借りして抑えていただき、
お子さまに安心感を持ってもらうような治療をしています。

虫歯になったときには必ず治療が必要になります。

お子さまが嫌がらず治療に行くことができるようにすることも、歯科医院の役目だと考えています。

お子さま自身と話し合いながら治療をおこないます

理解ができる年齢であれば、しっかりと説明をし、
本人と一緒に話し合いながら治療をおこなっています。

泣いて治療ができないお子さまも、抑制治療や全身麻酔をしての無理な治療はいたしません。
麻酔をすれば痛くないことを説明し、納得してもらってから治療をおこない、
痛くないという経験をしてもらいながら、お子さまとの信頼関係を築いていきます。
少し時間がかかりますが、一つずつ治療を経験してもらい理解してもらうことで、
自分で歯医者に行き、口を開けて治療をおこなうことができるようになります。

どうしても抑制治療が必要な場合には、身体には必ずご両親の手をお借りし、
お子さまに安心感を持ってもらうような治療をしています。
治療に際して当院だけでおこなうのが難しい場合には、
無理な抑制はせずに、ご両親の愛情のある手などもお借りしながら、ゆっくりと治療を進めていきます。

虫歯になったときには必ず治療が必要になります。
お子さまが嫌がらず治療に行くことができるようにすることも、歯科医院の役目だと考えています。

正しい舌の位置と呼吸が綺麗な歯を作ります

しっかりと鼻で呼吸ができ、舌の位置を正常な位置に維持できれば、
顎がしっかりと発達し歯並びや姿勢、顔バランスも良くなります。
舌の位置が低くなると顎が正しく成長しないため狭い顎に大人の顎に
大人の歯が生えるため、ガチャガチャの歯並びになり、
顔も綺麗な形を作ることができません。

当院では、お子さまに対して舌の正しい位置を伝えよく咬むことを推奨することで
綺麗な歯並びを作り、丈夫で健康な身体にしていきたいと思っています。
そのために、呼吸法や舌の位置を重要としています。

舌の位置が重要です

舌の位置や使い方をしっかり学ぶことによって、綺麗な歯並びを作ることができます。

舌は、口蓋(口の中の上側の部分)にぴったりとくっついているのが正常な位置です。
(口を閉じて舌の上側を上顎にピタッと吸い付けるイメージです)
その位置は、正しい姿勢で立った時の舌の位置となります。
その位置をしっかりとキープすることで、顎が広がり、
しっかりと綺麗な歯並びを作ることができます。
舌の位置が、上顎につかない状態(低位舌 ていいぜつ)でいると、
顎が綺麗に広がらないために、歯並びが悪くなることがあります。
小学校に上がるまでには、口をしっかり閉じること、
舌を正しい位置にキープすることを学ぶだけで、
顎や歯の位置を綺麗にすることができます。

鼻呼吸が重要です

鼻呼吸をすることで、口をしっかりと閉じることができるようになり、病気を未然に防ぐことができます。

鼻の機能は、空気清浄機のフィルターの役割と加湿器の役割があります。
鼻毛がフィルターの役割をして、ほこりや細菌ウイルスをとりのぞき、
副鼻腔で空気が温められ加湿され綺麗で温かい空気のみを肺に送ることができます。
口呼吸で入った空気は、インフルエンザ菌や風邪の細菌が肺にダイレクトに入っていくので、
風邪やインフルエンザにかかりやすい傾向にあります。

鼻呼吸は、口を閉じて顎の発達を促すだけでなく、綺麗な歯並びや健康な身体づくりにも重要となります。日常生活でもお子さまが口を閉じて鼻呼吸をするように、親御さま方にもお伝えしています。